「動画編集に興味があるけど、実際どんな仕事なの?」「未経験から始めて本当に稼げるの?」YouTubeやTikTokの盛り上がりで注目される動画編集。
在宅でできる副業として、会社員や主婦の間でも人気が高まっています。パソコン1台あれば始められ、初期費用も比較的安いため、気軽にチャレンジできるのが魅力です。
ただし、「月30万円すぐに稼げる」といった情報には注意が必要です。趣味で動画を作ることと、仕事として稼ぐことは別物です。最初の数ヶ月は月1〜3万円程度からのスタートになりますが、継続すれば副業で月5〜10万円を安定して稼げるようになります。
1年後には月10万円、本格的に取り組めば月20万円以上も十分目指せる仕事です。
この記事では、動画編集の基本から仕事内容、収入の実態、必要なスキル、向き不向きまで、これから始める方に役立つ情報を網羅的に解説します。副業として動画編集を始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
1. 動画編集とは?
動画編集とは、撮影された映像素材をカット・つなぎ合わせ、音楽やテロップを加えて、ストーリー性のある作品に仕上げる作業のことです。
「ただの映像」を「伝わる映像」に変える技術です。YouTubeやTikTok、企業のPR動画、テレビCMまで、世の中のほぼすべての映像コンテンツに動画編集が関わっています。
1-1. 動画編集でできること(5つの基本作業)
動画編集の基本作業は以下の5つです。初心者でも1〜2ヶ月で習得できます。
- カット編集(不要な部分を削除)
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撮影した映像から不要な部分を削除し、必要な部分だけをつなぎ合わせます。これが動画編集の基本中の基本です。YouTubeの「えー」「あの」などの言い間違いをカットするのも、このカット編集です。テンポの良い動画を作るために最も重要な作業と言えます。
- テロップ・字幕の挿入
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映像に文字情報を追加します。話している内容を文字で表示したり、強調したい部分を大きな文字で見せたりします。YouTubeやTikTokでは、テロップがないと視聴者が離脱してしまうため、必須のスキルです。フォント選び、配置、タイミングまで、細かいセンスが求められます。
- BGM・効果音の追加
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映像に音楽や効果音を追加します。音楽があるだけで動画の雰囲気が大きく変わります。楽しいシーンには明るいBGM、感動的なシーンには落ち着いたBGMを選ぶことで、視聴者の感情をコントロールできます。著作権フリーの音源を使うのが一般的です。
- 色補正(カラーグレーディング)
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映像の色味を調整します。暗すぎる映像を明るくしたり、映画のような雰囲気にしたりします。色補正ができると、素人感が一気になくなり、プロっぽい仕上がりになります。上級者向けのスキルですが、習得すると単価が上がります。
- エフェクト・トランジション
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場面転換を滑らかにする効果を追加します。フェードイン・フェードアウト、ワイプ、ズームなど、さまざまな演出が可能です。使いすぎると逆にダサくなるので、適度に使うのがコツです。
1-2. どんな動画を作るのか(YouTube、広告、SNSなど)
動画編集で扱う動画の種類は多岐にわたります。副業で稼ぎやすいジャンルを中心に、具体的な作業内容と単価相場を紹介します。
- YouTube動画(最も案件が多い)
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個人のYouTuberやビジネス系YouTubeチャンネルの動画編集です。10分〜20分の動画が多く、カット編集とテロップ挿入が中心になります。
具体的には、話者の「えー」「あの」などの言い間違いをカット、視聴者を飽きさせないテンポ作り、話している内容を文字で表示するテロップ作成などを行います。
案件数が圧倒的に多く、初心者でも受注しやすいのが特徴です。クラウドソーシングサイトで毎日100件以上の新規案件が投稿されています。
単価は1本3,000円〜10,000円が相場で、継続案件になれば月10〜20本の安定収入が見込めます。
- TikTok・Instagram Reels(短尺動画)
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15秒〜1分程度の短尺動画です。YouTubeとは全く異なるスキルセットが求められます。
最初の3秒で視聴者を引きつける構成、テンポの速いカット割り、トレンドのBGM選定、縦型画面での見やすいテロップ配置など、短い時間で最大限の効果を出す編集技術が必要です。
編集時間が1本30分〜2時間と短いため、効率的に稼げます。単価は1本500円〜3,000円程度ですが、1日で3〜5本編集できるため、時給換算すると悪くありません。
最近は企業のSNSマーケティング需要が高まっており、安定した案件供給があります。
- 企業のPR動画・広告動画
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企業が商品やサービスを宣伝するための動画です。視聴者に行動を起こさせる(購入、問い合わせ、登録など)ことが目的なので、高いクオリティとマーケティング視点が求められます。
色補正、BGM選定、ナレーション調整、CTA(行動喚起)の配置など、細部までこだわった編集が必要です。1本10,000円〜50,000円以上になることもあり、単価は高めです。ただし、クライアントの要求レベルも高く、修正回数も多いため、初心者が受注するのは難しいジャンルです。
実績を積んでからの仕事になりますが、1本の単価が高いため、月5〜10本で十分な収入になります。
- 結婚式のムービー
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新郎新婦の生い立ちや二人の思い出をまとめたムービーです。感動的な仕上がりが求められるため、BGM選びや演出のセンスが重要になります。
写真のスライドショー、動画のつなぎ合わせ、エモーショナルな音楽選定、テキストの挿入、トランジション効果など、「泣ける」演出を作り上げる技術が必要です。
単価は10,000円〜30,000円程度で、副業として人気があります。結婚式場やブライダル関連企業と繋がることで、継続的に案件を受注できる可能性もあります。
- セミナー・ウェビナー動画
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企業のオンラインセミナーやウェビナーを編集します。不要な部分(開始前の雑談、長い沈黙、質疑応答の間など)をカットし、テロップや資料を追加して視聴しやすくします。
比較的シンプルな編集で済むため、初心者でも受注しやすいジャンルです。1時間のセミナーを30分〜40分に編集する、スライド資料を画面に表示する、話者の名前や肩書きをテロップで追加する、などが主な作業です。
単価は5,000円〜15,000円程度で、編集時間も3〜5時間と短めです。企業との継続契約になることが多く、安定収入が見込めます。
- 不動産・物件紹介動画
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不動産会社が物件を紹介するための動画です。物件の外観、内装、周辺環境などを魅力的に見せる編集が求められます。手ブレ補正、明るさ調整、BGM追加、物件情報のテロップ挿入などが主な作業です。
単価は3,000円〜10,000円程度で、編集時間は2〜4時間です。不動産会社と継続契約できれば、月20〜30本の安定した案件供給が期待できます。
2. 動画編集の仕事内容【実際の作業フロー】
動画編集の仕事は、案件を受注してから納品するまで、いくつかのステップがあります。ここでは、実際の作業の流れを解説します。
2-1. 案件受注から納品までの流れ
動画編集の仕事は、以下のような流れで進みます。
案件を探す
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトで案件を探します。または、TwitterやInstagramで「動画編集者募集」と検索して直接営業する方法もあります。最初は単価が低くても、実績作りのために積極的に応募しましょう。
提案文を送る
気になる案件に提案文を送ります。自己紹介、これまでの実績、対応可能な作業内容、納期などを丁寧に書きます。提案文の質が採用の可否を大きく左右するので、手を抜かないことが重要です。通過率は5〜10%程度なので、落ちて当たり前と思って数をこなしましょう。
クライアントと打ち合わせ
採用されたら、クライアントと詳細を打ち合わせます。動画の目的、ターゲット、イメージ、納期、修正回数などを確認します。この段階で認識のズレがあると、後で大変なことになるので、疑問点はすべて解消しておきましょう。
素材を受け取る
クライアントから撮影済みの映像素材を受け取ります。GoogleドライブやDropboxなどで共有されることが多いです。素材の容量が大きいため、ダウンロードに時間がかかることもあります。
動画編集
動画編集ソフトを使って編集作業を行います。カット編集、テロップ挿入、BGM追加、色補正などを順番に進めます。初心者の場合、10分の動画を編集するのに5〜10時間かかることもあります。
確認・修正
編集が完了したら、クライアントに確認してもらいます。修正依頼があれば対応します。修正回数は契約時に決めておくのが一般的で、通常は1〜3回です。修正依頼が多すぎると時給が下がるので、最初の段階で丁寧にヒアリングすることが大切です。
納品
最終確認が終わったら、動画を納品します。YouTubeにアップロードする形式、MP4ファイルで納品する形式など、クライアントの指定に従います。納品後、報酬が支払われます。
2-2. 1本の動画を作るのにかかる時間
動画編集にかかる時間は、動画の長さと編集内容によって大きく異なります。初心者と経験者でも作業時間に3〜5倍の差があります。
ここでは、10分のYouTube動画を例に、具体的な作業時間を解説します。
- 初心者の場合(経験0〜6ヶ月)
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10分のYouTube動画を編集するのに、合計8〜12時間かかります。
作業の内訳は、カット編集に3〜4時間、テロップ挿入に4〜6時間、BGM・効果音の追加に1〜2時間という感じです。特にテロップ挿入に時間がかかります。
話している内容をすべて文字起こしし、適切な位置に配置し、フォントや色を調整する作業は、初心者には非常に時間がかかります。単価が5,000円の案件だと、時給は400〜600円程度です。
正直、最初はコンビニでアルバイトした方が稼げます。それでも続けられる人だけが、動画編集者として成長できます。
- 中級者の場合(経験6ヶ月〜1年)
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同じ10分の動画を4〜6時間で編集できるようになります。作業に慣れてくると、ショートカットキーを使いこなせるようになり、テロップのテンプレートも作成できるため、スピードが劇的に上がります。
カット編集が1〜2時間、テロップ挿入が2〜3時間、BGM・効果音が30分〜1時間になります。単価が8,000円の案件なら、時給は1,300〜2,000円程度です。
副業としてまともな収入になってきます。この段階で、「動画編集で稼げる」実感が湧いてきます。
- 上級者の場合(経験1年以上)
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10分の動画を2〜3時間で編集できます。テンプレートを活用し、繰り返し作業を自動化し、効率化のコツを知っているため、圧倒的に速いです。
カット編集が30分〜1時間、テロップ挿入が1〜1.5時間、BGM・効果音が30分という感じです。単価も10,000円以上の案件を受注できるため、時給は3,000〜5,000円以上になります。
この段階まで来れば、フリーランスとして独立しても十分やっていけます。
- 作業時間を短縮するコツ
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ショートカットキーを覚える、テロップのテンプレートを作成する、よく使うBGMをリスト化しておく、クライアントの要望を事前に細かくヒアリングして修正を減らす、などの工夫で作業時間は大幅に短縮できます。
最初は時間がかかって当たり前なので、焦らず丁寧に作業しましょう。
2-3. どんなクライアントがいるのか
動画編集の仕事を発注するクライアントは、大きく分けて3種類います。
- 個人YouTuber・インフルエンサー
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最も案件数が多いクライアントです。副業で動画投稿している人から、登録者数万人のYouTuberまで幅広くいます。単価は低めですが、継続案件になりやすいのがメリットです。
月10〜20本の動画を継続的に発注してくれることもあります。コミュニケーションが取りやすく、初心者でも仕事がしやすいです。
- 中小企業・個人事業主
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自社の商品やサービスを宣伝するために動画を作りたい企業です。
単価は高めですが、要求されるクオリティも高くなります。納期が厳しいこともあり、ある程度のスキルがないと対応できません。実績を積んでから挑戦するのがおすすめです。
- 動画制作会社・広告代理店
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企業から依頼を受けた動画制作会社が、編集作業を外注するケースです。単価は中程度で、案件の規模が大きいことが多いです。クオリティの基準が厳しいため、中級者以上向けです。
ただし、継続的に案件をもらえる可能性が高いのが魅力です。
3. 動画編集で稼げる金額【正直な収入実態】
動画編集でどれくらい稼げるのか、現実的な数字をお伝えします。夢のような話は一切しません。
3-1. 初心者の収入目安(月1〜3万円)
動画編集を始めて最初の3ヶ月は、月1〜3万円稼ぐのが現実的な目標です。副業として始める場合、まずはこの金額を目指しましょう。
最初の1ヶ月は、実績作りの期間と考えてください。案件に応募しても、実績ゼロの状態では通過率は低めです。まずは低単価でも構わないので、1〜2件受注して実績を作ることが大切です。
単価は3,000円程度からのスタートが多く、編集に10〜15時間かかるため、時給は決して高くありません。
ただし、この期間は「お金を稼ぐ」よりも「スキルと実績を積む」ことに重点を置きましょう。
編集に慣れてきて、作業時間が8〜10時間に短縮されます。プロフィールに「納品実績あり」と書けるようになり、通過率も上がってきます。
2〜3件受注できるようになり、月1〜2万円稼げるようになります。この時期は実績とレビューを集めることを最優先にしましょう。
良いレビューが3〜5件集まれば、より条件の良い案件に応募できるようになります。
5〜6件受注できるようになり、月2〜3万円稼げるようになります。
継続案件が1つでもあると、収入が安定します。単価交渉もできるようになり、1本5,000円〜7,000円の案件を受注できます。
ここまで来れば、動画編集者として本格的にスタートできた状態です。副業として十分に機能し始めます。
実績を早く作る、編集スピードを上げる、丁寧な提案文を書く、ポートフォリオを充実させる、などを意識することで、収入は確実に上がっていきます。焦らず、着実にステップアップしていきましょう。
3-2. 中級者の収入目安(月5〜10万円)
動画編集を始めて6ヶ月〜1年が経つと、月5〜10万円稼げるようになります。
編集スピードが上がり、1本あたりの作業時間が4〜5時間になります。単価も8,000円程度の案件を受注できるようになるため、時給は1,500円前後です。
月に6〜8本編集すれば、月5万円を達成できます。副業として十分な金額になってきます。
単価10,000円以上の案件を安定して受注できるようになります。継続クライアントが2〜3人いれば、月10〜15本の編集で月10万円を達成できます。時給は2,000円〜3,000円程度です。
この段階まで来れば、フリーランスとして独立する選択肢も見えてきます。
3-3. 上級者の収入目安(月20万円以上)
経験2年以上で、高度なスキルを身につけた上級者は、月20万円以上稼げます。
- 専門スキルを持つ編集者(月20〜30万円)
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After Effectsを使ったモーショングラフィックスや、3D編集など、高度なスキルを持つ編集者は、1本15,000円〜30,000円の案件を受注できます。
月に10〜15本編集すれば、月20〜30万円になります。本業として十分な収入です。
- ディレクターとして稼ぐ(月30万円以上)
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編集だけでなく、企画や撮影まで含めて案件を受注するディレクターになると、月30万円以上稼げます。1件あたりの単価が50,000円〜100,000円になることもあります。
ここまで来ると、動画編集者というより「映像クリエイター」と呼ばれるレベルです。
3-4. 時給換算するといくら?
動画編集の時給は、スキルレベルによって大きく異なります。
- 初心者(0〜6ヶ月):時給300〜800円
- 中級者(6ヶ月〜1年):時給1,500〜2,500円
- 上級者(1年以上):時給3,000〜5,000円
最初は時給が低いですが、スキルが上がれば確実に時給も上がります。「最初の3ヶ月は修行期間」と割り切って、続けることが大切です。
3-5. 単価相場(1本3,000円〜30,000円)
動画編集の単価相場は、動画の種類と長さによって異なります。
- YouTube動画(10分)
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- 初心者向け:3,000円〜5,000円
- 中級者向け:8,000円〜10,000円
- 上級者向け:15,000円〜20,000円
- TikTok・Instagram Reels(1分)
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- 初心者向け:500円〜1,000円
- 中級者向け:1,500円〜3,000円
- 上級者向け:5,000円〜10,000円
- 企業PR動画(3〜5分)
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- 中級者向け:10,000円〜30,000円
- 上級者向け:30,000円〜100,000円
単価は、クライアントとの関係性や、自分のスキル次第で交渉できます。最初は低単価でも、実績を積めば確実に上げられます。
4. 動画編集に必要なもの【初期費用と機材】
動画編集を始めるために必要な機材と、それにかかる初期費用を正直に解説します。
4-1. パソコン(最低スペックと推奨スペック)
動画編集には、ある程度のスペックを持つパソコンが必要です。スマホでも簡単な編集はできますが、本格的に稼ぐならパソコンは必須です。
- OS:Windows 10以上 または macOS
- CPU:Intel Core i5以上 または AMD Ryzen 5以上
- メモリ:16GB以上
- ストレージ:SSD 256GB以上(できれば512GB以上)
- GPU:内蔵GPUでも可能だが、専用GPUがあると快適
このスペックなら、10分程度のYouTube動画を編集できます。価格は新品で8万円〜12万円程度です。中古なら5万円〜8万円で買えます。
- CPU:Intel Core i7以上 または AMD Ryzen 7以上
- メモリ:32GB以上
- ストレージ:SSD 512GB以上
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 4060以上
このスペックなら、4K動画の編集や、After Effectsを使った高度な編集も可能です。価格は15万円〜25万円程度です。本気で動画編集を仕事にするなら、このレベルのパソコンがおすすめです。
どちらでも動画編集は可能ですが、使える編集ソフトが異なります。Final Cut ProはMac専用、Premiere ProはMac・Windows両方で使えます。すでにパソコンを持っているなら、それを使えばOKです。これから買うなら、予算に合わせて選びましょう。
4-2. 動画編集ソフト(無料・有料)
動画編集ソフトは、無料のものと有料のものがあります。最初は無料ソフトで練習し、慣れてきたら有料ソフトに移行するのがおすすめです。
- 無料ソフト(初心者におすすめ)
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- DaVinci Resolve:無料なのに高機能。カット編集、カラーグレーディング、エフェクトまで一通り揃っています。プロも使うソフトなので、これで十分稼げます。
- iMovie:Macユーザー向け。直感的に使えるため、初心者に最適です。ただし、機能は限定的なので、本格的に稼ぐなら有料ソフトに移行が必要です。
- 有料ソフト(プロ向け)
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- Adobe Premiere Pro:月額2,728円〜。業界標準のソフトで、案件によっては指定されることもあります。YouTuberの編集案件では、Premiere Proを指定されることが多いです。
- Final Cut Pro:買い切り45,000円。Mac専用ですが、動作が軽く使いやすいです。一度買えばずっと使えるのがメリットです。
- After Effects:月額2,728円〜。モーショングラフィックスや高度なエフェクトを作れます。単価を上げたいなら習得すべきソフトです。
最初は無料のDaVinci Resolveで練習し、案件を受注し始めたらPremiere Proに移行するのがおすすめです。
4-3. その他の機材(あると便利なもの)
必須ではありませんが、あると作業効率が上がる機材を紹介します。
- 外付けHDD・SSD(1万円〜2万円)
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動画ファイルは容量が大きいため、外付けストレージがあると便利です。1TB〜2TBのHDDなら1万円程度、SSDなら2万円程度で買えます。
- マウス(3,000円〜5,000円)
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動画編集は細かい作業が多いため、マウスがあると効率が上がります。トラックパッドだけで作業するのは厳しいです。
- デュアルモニター(2万円〜3万円)
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編集ソフトとYouTubeの参考動画を同時に見られるため、作業効率が上がります。必須ではありませんが、本気で稼ぎたいなら検討する価値があります。
- ヘッドホン(5,000円〜1万円)
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BGMや効果音のバランスを確認するために、ある程度良いヘッドホンがあると便利です。安物だと音が正確に聞こえないため、納品後にクレームが来ることもあります。
4-4. 初期費用の合計(5万円〜15万円)
動画編集を始めるための初期費用をまとめると、以下のようになります。
- 最小構成(5万円〜8万円)
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- 中古パソコン(最低スペック):5万円〜8万円
- 動画編集ソフト(無料):0円
- 合計:5万円〜8万円
- 推奨構成(12万円〜15万円)
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- 新品パソコン(最低スペック):8万円〜12万円
- Adobe Premiere Pro(月額):2,728円
- 外付けHDD:1万円
- マウス:3,000円
- 合計:約10万円〜15万円
- 本気構成(20万円〜30万円)
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- 新品パソコン(推奨スペック):15万円〜25万円
- Adobe Creative Cloud(月額):6,480円
- 外付けSSD:2万円
- デュアルモニター:3万円
- ヘッドホン:1万円
- 合計:約20万円〜30万円
すでにパソコンを持っているなら、0円から始められます。無料ソフトで練習して、稼げるようになってから機材をアップグレードするのが賢い選択です。
5. 動画編集に必要なスキル【5つの基本スキル】
動画編集で稼ぐために必要なスキルは、大きく分けて5つあります。すべて初心者でも1〜2ヶ月で習得可能です。
5-1. カット編集
カット編集は、動画編集の基本中の基本です。不要な部分を削除し、必要な部分だけをつなぎ合わせる作業です。
- 「えー」「あの」などの言い間違いを削除
- 無言の間や、間延びした部分を削除
- 複数のカメラで撮影した映像を切り替える
- テンポの良い動画に仕上げる
カット編集がうまくなると、視聴者が飽きない動画を作れます。YouTubeでは、最初の3秒で視聴者を引きつける必要があるため、カット編集のスキルが非常に重要です。
無料ソフトで好きなYouTuberの動画を真似して編集するのが一番の近道です。
「どこでカットしているか」「どのタイミングでカメラが切り替わるか」を観察しながら、自分でも同じように編集してみましょう。10本編集すれば、基本は身につきます。
5-2. テロップ挿入
テロップは、動画に文字情報を追加する作業です。YouTubeやTikTokでは、テロップがないと視聴者が離脱するため、必須のスキルです。
- 話している内容を文字で表示
- 重要なポイントを大きな文字で強調
- 視聴者の感情を揺さぶる言葉を追加
- フォントや色を工夫して、読みやすくする
テロップの品質が動画の印象を大きく左右します。フォント選び、配置、タイミング、色使いなど、細かいセンスが求められます。
人気YouTuberの動画を見て、「どんなテロップが使われているか」を研究しましょう。
フォントの種類、大きさ、配置、色、アニメーションなど、細かいポイントを真似することで、センスが磨かれます。最初は完全に真似して、徐々に自分のスタイルを作っていくのがおすすめです。
5-3. BGM・効果音の追加
BGMと効果音は、動画の雰囲気を作る重要な要素です。音楽があるだけで、動画の印象が大きく変わります。
- シーンに合ったBGMを選ぶ
- BGMの音量を調整して、トークと被らないようにする
- 効果音を追加して、視聴者の注意を引く
- 著作権フリーの音源を使う
BGM選びのセンスが問われます。楽しいシーンには明るいBGM、感動的なシーンには落ち着いたBGMを選ぶことで、視聴者の感情をコントロールできます。
著作権フリーの音源サイト(Artlist、Epidemic Sound、DOVA-SYNDROMEなど)で、いろいろな曲を聴いてみましょう。
「どんなシーンにどんな曲が合うか」を考えながら、実際に動画に当てはめてみることで、センスが磨かれます。
5-4. 色補正
色補正は、映像の色味を調整する作業です。暗すぎる映像を明るくしたり、映画のような雰囲気にしたりできます。
- 明るさ・コントラストを調整
- 色温度を調整して、暖かい雰囲気や冷たい雰囲気を作る
- 彩度を調整して、鮮やかな映像にする
- 映画のようなカラーグレーディングを施す
色補正ができると、素人感が一気になくなり、プロっぽい仕上がりになります。上級者向けのスキルですが、習得すると単価が上がります。
DaVinci Resolveの無料版で練習するのがおすすめです。
YouTubeに「DaVinci Resolve カラーグレーディング 初心者」などで検索すると、たくさんのチュートリアル動画が見つかります。
まずは基本的な明るさ調整から始めて、徐々に高度な技術を学んでいきましょう。
5-5. エフェクト・トランジション
エフェクトとトランジションは、場面転換を滑らかにしたり、動画に動きを加えたりする技術です。
- フェードイン・フェードアウトで自然な場面転換
- ワイプやズームで視聴者の注意を引く
- テキストアニメーションで文字に動きをつける
- 映像にぼかしやモザイクを入れる
使いすぎると逆にダサくなるので、適度に使うのがコツです。初心者は、シンプルなエフェクトから始めましょう。
編集ソフトに標準で入っているエフェクトをすべて試してみましょう。「どんなエフェクトがあるか」「どんなシーンで使うか」を理解することが大切です。
人気YouTuberの動画を見て、「どんなエフェクトが使われているか」を研究するのもおすすめです。
6. 動画編集に向いている人・向いていない人
動画編集は、誰にでもできる仕事ではありません。向き不向きがはっきり分かれます。
6-1. 向いている人の5つの特徴
以下の特徴に当てはまる人は、動画編集に向いています。
- 地道な作業が苦にならない人
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動画編集は、細かい作業の積み重ねです。カット編集、テロップ挿入、音量調整など、地味な作業を何時間も続ける必要があります。「コツコツ作業するのが好き」という人に向いています。
逆に、派手な仕事がしたい人には向いていません。
- YouTubeやTikTokをよく見る人
-
普段からYouTubeやTikTokを見ている人は、「どんな動画が面白いか」「どんな編集が効果的か」を肌感覚で理解しています。この感覚は、動画編集で非常に重要です。
逆に、動画をまったく見ない人は、センスを磨くのに時間がかかります。
- デザインやアートに興味がある人
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動画編集は、デザインセンスが求められます。テロップのフォント選び、色使い、配置など、細かいデザインの積み重ねが動画の印象を左右します。「見た目にこだわりたい」という人に向いています。
- パソコン作業が好きな人
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動画編集は、何時間もパソコンの前に座って作業します。「パソコン作業が好き」「家で仕事するのが苦にならない」という人に向いています。逆に、外で体を動かす仕事が好きな人には向いていません。
- 継続できる人
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動画編集は、最初の3ヶ月が一番辛いです。時給300円以下で、報われない日々が続きます。それでも諦めずに続けられる人だけが、稼げるようになります。
「すぐに結果が出ないと諦めてしまう」という人には向いていません。
6-2. 向いていない人の5つの特徴
以下の特徴に当てはまる人は、動画編集以外の副業を検討した方が良いかもしれません。
- 細かい作業が苦手な人
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動画編集は、0.1秒単位で調整する作業もあります。「細かいことは気にしない」「大雑把な性格」という人には、少しストレスを感じる可能性があります。
ただし、これは慣れの問題でもあるので、やってみて判断するのもありです。
- 即金性を求める人
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「来月すぐに月5万円稼ぎたい」という場合は、他の選択肢を検討した方が良いでしょう。動画編集は、スキルと実績を積むまでに時間がかかります。
ただし、3〜6ヶ月のスパンで考えられるなら、十分おすすめできる副業です。
- パソコンに苦手意識がある人
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動画編集ソフトの操作、ファイル管理、クライアントとのやり取りなど、すべてパソコンで行います。
基本的なパソコン操作ができる前提の仕事なので、苦手意識が強い場合は、別の副業の方が向いているかもしれません。
- 完全に自由に制作したい人
-
「自分のセンスを100%活かしたい」「オリジナルの作品を作りたい」という場合は、クライアントワークより、自分でYouTubeチャンネルを運営する方が向いています。
動画編集の仕事は、基本的にクライアントの要望に沿って編集します。
- 対人コミュニケーションが苦手な人
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動画編集は、クライアントとのやり取りが発生します。打ち合わせ、修正依頼、納期の確認など、コミュニケーションは必須です。完全に一人で黙々と作業したい場合は、やや不向きかもしれません。
6-3. 迷ったらまず試してみる
「自分に向いているかわからない」という人は、まず1ヶ月試してみることをおすすめします。無料ソフトで練習して、実際に1本動画を作ってみましょう。
やってみて「楽しい」と感じたら続ければいいし、「辛い」と感じたら別の副業を探せばいいだけです。やらずに悩むより、やってみて判断する方が確実です。
7. 動画編集のメリット・デメリット
動画編集を仕事にするメリットとデメリットを、正直にお伝えします。
7-1. メリット5選
- 在宅で完結する
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動画編集は、パソコンとインターネットがあればどこでもできます。通勤の必要がなく、自宅で仕事が完結します。満員電車に乗る必要もなく、好きな時間に好きな場所で作業できます。
副業として働きながらでも、平日の夜や週末のスキマ時間に作業できるのが大きなメリットです。
服装も自由で、パジャマで作業しても誰にも文句を言われません。子育て中の主婦や、地方在住者にとっても、場所を選ばず働けるのは大きな魅力です。
フルリモートで働ける仕事の中でも、動画編集は特に自由度が高いです。
- 初期費用が安い
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パソコンがあれば、追加で5万円〜10万円あれば始められます。無料ソフトから始めれば、0円でスタートすることも可能です。
他の副業と比較すると、せどり(在庫を抱えるリスク、初期投資50万円〜)、飲食店(開業資金500万円〜)、アフィリエイト(サーバー代、ドメイン代)などに比べて、圧倒的に初期費用が安いです。
失敗しても大きな借金を抱えることがないため、リスクが少ないです。気軽に挑戦できて、合わなければ辞めればいいだけです。
- 需要が高い
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YouTube、TikTok、Instagram Reels、企業のPR動画など、動画コンテンツの需要は年々増えています。2025年現在、クラウドソーシングサイトには毎日100件以上の新規案件が投稿されています。
個人YouTuberだけでなく、中小企業や個人事業主も動画マーケティングに力を入れており、編集者の需要は高まる一方です。案件数が多いため、初心者でも仕事を見つけやすいです。
今後5〜10年は、この需要が続くと予想されます。5Gの普及により、動画視聴がさらに身近になることを考えると、動画編集者の需要はまだまだ伸びるでしょう。
- スキルが積み上がる
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動画編集のスキルは、一度身につければ一生使えます。デザインセンス、ストーリー構成、色彩感覚、リズム感、視聴者心理の理解など、他の分野にも応用できるスキルが自然と身につきます。
Webデザイン、グラフィックデザイン、マーケティング、企画立案など、関連分野への転職やキャリアアップも可能です。また、動画編集を通じて、Adobe Premiere ProやAfter Effectsなどのプロフェッショナルなソフトを使いこなせるようになれば、それだけで市場価値が上がります。
- 好きなことを仕事にできる
-
YouTube、映画、ドラマなど、映像が好きな人にとっては、趣味を仕事にできます。「好きな動画を編集できる」「自分が編集した動画が何万回も再生される」というのは、大きなやりがいになります。
クライアントから「あなたの編集のおかげで、チャンネル登録者が増えました!」と感謝されることもあり、モチベーションが上がります。
お金だけではなく、「好きなことで生きていく」という実感を得られるのは、動画編集の大きな魅力です。
7-2. デメリット5つ
- 最初は収入が少ない
-
最初の数ヶ月は、月1〜3万円程度からのスタートになります。実績がなく、編集スピードも遅いため、時給換算すると決して高くありません。ただし、これは最初だけです。
スキルと実績を積めば、確実に収入は上がっていきます。
3ヶ月後には月3万円、半年後には月5万円、1年後には月10万円と、着実にステップアップできます。長期的に見れば、十分に稼げる副業です。
- 作業時間が長くなることがある
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動画編集は、集中すると時間を忘れがちです。特に納期が近い場合は、深夜まで作業することもあります。副業で動画編集をする場合、本業の後に作業する必要があるため、時間管理が重要です。
ただし、慣れてくると作業時間は短縮されます。また、在宅で好きな時間に作業できるメリットもあるので、自分のペースで進められます。
- 修正依頼への対応が必要
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クライアントから修正依頼が来ることがあります。最初の打ち合わせで認識を合わせても、納品後に「ここを調整してほしい」と言われることは珍しくありません。
修正回数を契約時に決めておく、サンプルを見せて認識を合わせる、などの工夫で、修正を最小限に抑えることは可能です。また、修正対応を丁寧に行うことで、継続案件につながることもあります。
- パソコンのスペックが必要
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動画編集は、パソコンに負荷がかかる作業です。スペックが低いと、編集ソフトが重く感じることがあります。ただし、最初は中古の8〜10万円程度のパソコンでも十分始められます。
稼げるようになってから、より高性能なパソコンにアップグレードする、という選択肢もあります。
- 案件獲得に営業努力が必要
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クラウドソーシングサイトでは、競争が激しいのは事実です。ただし、これは裏を返せば、案件数が豊富ということでもあります。
提案文の質を上げる、ポートフォリオを充実させる、レスポンスを早くする、などの工夫で、案件は確実に獲得できます。継続案件を複数持てるようになれば、営業の手間も減ります。
7-3. AIに仕事を奪われる可能性
動画編集とAIの関係について、気になる方も多いでしょう。
結論から言うと、簡単な作業はAIに置き換わる可能性がありますが、人間にしかできない領域は残ります。むしろAIを活用できる編集者の価値が高まります。
AIに置き換わる可能性がある作業
カット編集の一部、自動字幕生成、簡単な色補正、テンプレート的なトランジションなど、単純な繰り返し作業はAIの自動化が進んでいます。
実際、Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveにも、AI機能が次々と追加されています。自動字幕機能は、すでに実用レベルに達しています。
ただし、これは編集者にとって脅威というより、むしろ味方になります。単純作業をAIに任せることで、より創造的な仕事に時間を使えるからです。
人間にしかできない仕事
クライアントの意図を汲み取る、ストーリー構成を考える、視聴者の感情を揺さぶる演出、クリエイティブな提案をする、微妙なニュアンスを調整する、これらはAIでは難しい領域です。
例えば、「このシーンは感動的にしたい」というクライアントの要望に対して、どのBGMを選ぶか、どのタイミングでテロップを入れるか、どんな色味にするか、といった判断は、人間の感性が必要です。
AIは「正解」を出すことはできても、「心に響く編集」を作ることはできません。
AIを活用できる編集者が求められる時代
これからの動画編集者に必要なのは、「AIを使いこなすスキル」です。自動字幕機能で字幕を生成し、人間が微調整する。AIで一次カットを作り、人間が最終調整する。
このような働き方が主流になるでしょう。AIを使って作業時間を半分にできれば、同じ時間でより多くの案件をこなせます。
結果的に、収入も増えます。AIを敵視するのではなく、積極的に活用する姿勢が重要です。
2025年以降の動画編集市場の予測
単純作業しかできない編集者は、単価が下がる可能性があります。一方で、企画力、提案力、クリエイティブなセンスを持つ編集者の需要は高まります。
AIをツールとして使いこなし、より高品質な動画を短時間で作れる編集者が、高単価の案件を獲得できるでしょう。今から動画編集を始める人は、AIツールの使い方も学んでおくと、将来的に有利です。
具体的なAI活用例
Adobe Premiere Proの自動字幕機能を使えば、10分の動画の字幕を5分で生成できます。
人間が1から字幕を入力すると1〜2時間かかるところを、大幅に短縮できます。DaVinci ResolveのAI色補正機能を使えば、ワンクリックで適切な色味に調整できます。
これらのツールを活用することで、作業時間を30〜50%短縮でき、より多くの案件をこなせます。結果的に、月の収入も上がります。AIは脅威ではなく、むしろ収入を増やすチャンスです。
8. 動画編集を始める3つのステップ【完全初心者向け】
動画編集を始めるための具体的なステップを解説します。この順番で進めれば、3ヶ月後には月3万円、半年後には月5万円を稼げるようになります。
8-1. ステップ1:無料ソフトで練習(1〜2週間)
まずは、無料ソフトで動画編集の基本を学びましょう。この段階では、お金をかけずに始めることが大切です。
推奨ソフトはDaVinci Resolveです。無料なのに、プロレベルの機能が揃っているソフトです。カット編集、テロップ挿入、色補正、エフェクトまで一通りできます。
有料版もありますが、無料版で十分稼げます。公式サイトからダウンロードして、インストールしましょう。
- YouTubeで「DaVinci Resolve 初心者」と検索
- チュートリアル動画を3〜5本見る(各10〜20分)
- 動画を見ながら、実際に操作してみる
- 適当な動画素材(スマホで撮影したものでOK)で練習
好きなYouTuberの動画を真似して、10分の動画を1本完成させることが目標です。
カット編集とテロップ挿入だけでOKです。最初は10〜15時間かかっても問題ありません。とにかく1本完成させることが大切です。完成させることで、「自分にもできる」という自信がつきます。
毎日1〜2時間、1週間続けましょう。1日で長時間やるよりも、毎日少しずつ続ける方が、スキルが定着します。最初は操作に戸惑いますが、3日目くらいから慣れてきます。
ショートカットキーを覚えると、作業スピードが劇的に上がります。
8-2. ステップ2:実績作り(1〜3ヶ月)
基本操作ができるようになったら、実際に案件を受注して実績を作りましょう。この段階が最も重要です。
クラウドソーシングサイトに登録
- クラウドワークスに登録
- ランサーズに登録
- プロフィールを充実させる
プロフィールの書き方
- 自己紹介:簡潔に、誠実に
- スキル:使えるソフト、できる作業を記載
- ポートフォリオ:練習で作った動画のリンクを掲載
- 対応可能な作業時間:週10〜15時間など、具体的に
案件の探し方
- 「動画編集 初心者OK」で検索
- 単価3,000円〜5,000円の案件を探す
- 1日3〜5件に応募する
- 落ちても気にせず、毎日応募を続ける
提案文の書き方
- 冒頭で挨拶と自己紹介
- なぜこの案件に応募したのか
- 自分ができること
- 納期を守ること、丁寧な対応を心がけることを伝える
- ポートフォリオのリンク
- 最後に「ぜひお力になりたいです」など、前向きな締め
10本の動画を納品することが目標です。単価は気にせず、とにかく実績を積むことに集中しましょう。
10本納品すれば、プロフィールに「納品実績10件」と書けるようになり、次の案件が取りやすくなります。レビューを5件以上集めることも重要です。良いレビューがあると、通過率が大幅に上がります。
- 納期は必ず守る(早めに納品できればベスト)
- クライアントへのレスポンスは24時間以内
- 修正依頼には快く対応
- 納品後、レビューをお願いする(丁寧に)
8-3. ステップ3:単価アップ(3ヶ月以降)
実績が10件以上になったら、単価を上げていきましょう。この段階で、副業として十分な収入が得られるようになります。
プロフィールに「納品実績10件以上」「レビュー評価4.8以上」などの実績があれば、単価8,000円以上の案件にも通りやすくなります。提案文に過去の実績を具体的に書きましょう。
「これまで〇〇ジャンルの動画を10本納品し、クライアント様から高評価をいただいています」など。
1回限りの案件より、継続案件を優先しましょう。「毎週2本」「月10本」など、継続的に発注してくれるクライアントを見つけることが、安定収入への近道です。
継続案件が2〜3件あれば、月5〜10万円を安定して稼げます。
3〜5本納品した後、クライアントに単価アップの相談をしましょう。「これまで納品させていただいた実績を踏まえ、次回から単価を〇〇円にしていただくことは可能でしょうか?」と丁寧に伝えます。
断られても、関係は悪くならないように配慮しましょう。別のクライアントを探すのも一つの手です。
After Effectsでモーショングラフィックスを学ぶ、色補正のスキルを磨く、サムネイル制作も対応できるようにする、など、新しいスキルを習得すると、さらに単価を上げられます。
Udemyなどのオンライン講座で学ぶのもおすすめです。
月10本納品して、月8〜10万円稼ぐことが目標です。ここまで来れば、副業として十分な収入になります。
さらに上を目指すなら、フリーランスとして独立する選択肢も見えてきます。ただし、本業を辞める前に、最低3ヶ月分の生活費を貯めておくことをおすすめします。
9. よくある質問
動画編集を始める前に、よくある質問に答えます。
