Webライターを始めたいけど、何から手をつければいいかわからない。そんなあなたのために、初日にやることから初案件獲得まで、具体的なステップを解説します。
この記事を読めば、今日からWebライターとして動き出せます。正直に言えば、最初の1ヶ月は稼げないかもしれません。でも、正しい手順で進めば、確実に前に進めます。
7年間Webライターとして活動してきて実際に企業側としても案件を出している私が、「今ゼロから始めるなら、このルートで進む」という最短ルートをお伝えします。
この記事では、初日から1週間でやるべき具体的アクション、クラウドソーシングへの登録方法、通過率を上げるプロフィールの書き方と実例、初案件を獲得するための提案文テンプレート、1ヶ月で絶対にやってはいけないことを解説しています。
1. Webライターの始め方|30日間ロードマップ
完全未経験から初案件獲得までの標準的な流れを紹介します。全体像を把握することで、今自分がどの段階にいるのかを理解しながら進められます。
1-1. Webライターを始める全体の流れ
| 期間 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 初日〜3日 | 環境準備、基礎学習 | Webライターの基本を理解する |
| 4日〜7日 | クラウドソーシング登録、プロフィール作成 | 案件に応募できる状態を作る |
| 2週目 | 案件リサーチ、提案文作成 | 20〜30件に応募する |
| 3週目 | 継続応募、テストライティング | 1件でも案件を獲得する |
| 4週目 | 初案件納品 | 実績を作る |
現実的な期待値を知っておきましょう。初月の収入は5,000円から1万円、ゼロの可能性もあります。
応募通過率は5%前後で、20件応募してやっと1件通過する計算です。1記事にかかる時間は2から3日が普通です。期待しすぎず、でも諦めずに進むことが大切です。
最初の3ヶ月は修行期間と割り切って、着実にステップを踏んでいきましょう。
2. Webライターの始め方|必要なものを揃える
Webライターを始めるために必要なものは意外と少ないです。パソコン、インターネット環境、Googleアカウント、銀行口座、そして学習用の書籍1から2冊があれば十分です。
他の副業と比べて圧倒的に低コストで始められるのがWebライターの魅力です。
2-1. パソコン(必須)
スマホだけでWebライターは不可能です。クライアントとのやりとり、リサーチ、執筆、すべてパソコンが必要です。
最低限のスペックは、メモリ8GB以上、ストレージ128GB以上、OSはWindowsでもMacでもどちらでも構いません。価格の目安は、中古PCで1から3万円、新品エントリーモデルで3から5万円です。
ChromebookやMacBook Airの中古がコスパ良好です。
高性能なPCは不要ですが、快適に作業できる最低限のスペックは確保しましょう。動作が遅いパソコンだと、執筆効率が落ちてストレスになります。
2-2. インターネット環境
安定したネット環境は必須です。月額3,000から5,000円の固定回線、またはポケットWi-Fiで問題ありません。
スマホのテザリングでも始められますが、長時間作業すると通信制限がかかる可能性があるので注意が必要です。
リサーチで大量のページを開くことが多いため、通信速度と安定性は重要です。
2-3. Googleアカウント
Googleドキュメントで納品するクライアントが多いため、Googleアカウントは必須です。
Gmail、Googleドキュメント、Googleスプレッドシートを使えるようにしておきましょう。まだアカウントを持っていない場合は、無料で作成できます。
Googleドキュメントは、Word形式への変換も簡単なので、非常に便利なツールです。
2-4. 銀行口座
報酬を受け取るための銀行口座が必要です。既存の口座でOKですが、できれば「ビジネス用」と「プライベート用」を分けると管理が楽になります。
ネットバンクがおすすめで、楽天銀行や住信SBIネット銀行は手数料が安く、クラウドソーシングとの相性も良好です。
振込手数料を節約できるので、長期的に見ると大きな差になります。
2-5. 学習教材(書籍1〜2冊)
最低限の知識をインプットするために、書籍を1から2冊読みましょう。
おすすめ書籍は、『新しい文章力の教室』(唐木元)と『沈黙のWebライティング』(松尾茂起)です。合計3,000円程度で、Webライティングの基礎を学べます。スクールに数万円払う必要はありません。
書籍で基礎を学び、実践で経験を積む方が効率的です。初期投資の合計は、パソコン1から5万円(既に持っていれば0円)、書籍3,000円、その他0円で、合計1.3から5.3万円です。
3. Webライターの始め方|初日から1週間の具体的アクション
最初の1週間は、情報収集と環境準備に集中します。焦って案件に応募する必要はありません。まずは全体像を掴み、基礎知識を身につけることが大切です。
3-1. 初日:Webライターの基本を理解する(2〜3時間)
初日は、Webライターの仕事内容を理解し、収入の現実を知り、どんなジャンルがあるかを把握することに集中します。
具体的には、当サイトの「Webライターとは?仕事内容・年収・なり方を徹底解説|副業・フリーランスのお仕事 | 大人のひとりビジネスラボ」記事を読む、YouTubeで「Webライター 始め方」を検索して2から3本視聴する、クラウドワークスの案件ページを眺めるといったアクションを取りましょう。
初日は情報収集だけでOKです。まだ何も応募しません。焦らず、全体像を掴むことに集中しましょう。
どんな案件があるのか、どれくらいの報酬なのか、どんなスキルが求められているのかを把握するだけで十分です。
3-2. 2〜3日目:書籍で基礎を学ぶ(1日2時間×2日)
購入した書籍を読み込みます。全部を完璧に理解する必要はありません。「こういう考え方があるんだな」と全体像を掴むことが目的です。
学ぶべきポイントは、PREP法(結論から理由、具体例、結論の順で書く)、読みやすい文章の構造、見出しの重要性、SEOの基礎知識です。
これらの基礎を頭に入れておくと、後々の執筆がスムーズになります。書籍は一度読んで終わりではなく、執筆に行き詰まったときに読み返すと、新しい気づきが得られます。
3-3. 4日目:クラウドソーシングに登録する(2〜3時間)
登録すべきサイトは、クラウドワークスとランサーズの2つです。両方に登録すべき理由は、案件の種類が異なるためです。片方にしか出ていない好条件の案件があります。
選択肢を増やすことで機会損失を防げます。登録自体は無料で、15から30分で完了します。
登録時の注意点は、本名を使うこと(ニックネームは信頼度が下がる)、プロフィール写真は清潔感のあるものを選ぶこと、まだ詳細なプロフィールは書かなくてOK(後で作り込む)という点です。
3-4. 5〜7日目:プロフィールを作り込む(1日2時間×3日)
ここが最も重要です。プロフィールの質で応募通過率が決まります。
3日間かけてじっくりと作り込みましょう。プロフィールの書き方については、次のセクションで詳しく解説します。
手を抜かず、時間をかけて丁寧に作成することが、今後の案件獲得に直結します。
4. Webライターの始め方|クラウドソーシングサイトへの登録
クラウドソーシングサイトは、Webライター初心者が案件を獲得するための主要なプラットフォームです。登録は無料で、簡単にできます。
4-1. クラウドワークスの登録手順
公式サイトにアクセスし、「無料で会員登録」をクリックします。メールアドレスを登録(Gmailでも他のアドレスでもOK)し、基本情報を入力します。
基本情報には、氏名、生年月日、性別、職業(「個人事業主」または「会社員」)、住所が含まれます。本人確認書類の提出(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)も求められますが、後回しでも構いません。
ただし、本人確認を済ませると信頼度が上がり、案件が取りやすくなります。最後にプロフィール作成を行います。
4-2. ランサーズの登録手順
手順はクラウドワークスとほぼ同じです。公式サイトから登録を進めましょう。
両サイト共通のポイントは、プロフィール写真は必ず設定すること、本人確認を済ませること(信頼度が上がる)、スキルや経歴は正直に書くこと(嘘は後でバレる)です。
プロフィール写真は、顔写真が理想ですが、抵抗がある場合はイラストやアバターでも構いません。ただし、顔写真の方が信頼度は高くなります。
5. Webライターの始め方|通過率を上げるプロフィールの書き方
プロフィールは、あなたの履歴書です。ここで手を抜くと、どれだけ応募しても通過しません。時間をかけて丁寧に作り込みましょう。
5-1. プロフィールの基本構成
プロフィールは、挨拶と自己紹介(2から3行)、経歴と得意分野(5から7行)、対応可能な業務内容(3から5行)、稼働時間と納期(2から3行)、実績とポートフォリオ(あれば)、意気込み(2から3行)という構成で作成します。
この順番で書くことで、クライアントが知りたい情報を効率的に伝えられます。
5-2. 実際のプロフィール例(未経験者向け)
5-3. プロフィール作成のポイント
やるべきことは、具体的な稼働時間を明記すること、得意分野を明確にすること(曖昧はNG)、誠実さと真面目さをアピールすること、「納期厳守」を強調することです。
やってはいけないことは、「何でもできます」と書くこと(専門性がないと判断される)、過度な謙遜(「自信はありませんが」はNG)、嘘の経歴を書くこと(後でバレて信頼を失う)、ネガティブな表現(「まだ何もわかりませんが」)です。
クライアントは、誠実で真面目に取り組んでくれるライターを探しています。プロフィールでそれをアピールしましょう。
6. Webライターの始め方|初心者が応募すべき案件の見極め方
すべての案件に応募するのではなく、初心者でも取りやすい案件を見極めることが重要です。間違った案件に応募すると、時間を無駄にするだけでなく、モチベーションも下がります。
6-1. 初心者向け案件の特徴
狙うべき案件は、文字単価0.5から1円、文字数2,000から3,000字、「初心者歓迎」や「未経験OK」の記載あり、マニュアルやレギュレーションあり、テストライティングありという特徴があります。
これらの条件を満たす案件は、初心者でも取りやすく、学びながら実績を積めます。
避けるべき案件は、文字単価0.1から0.3円(搾取案件)、1記事100円など極端に安い案件、「簡単」や「誰でもできる」を強調する案件、連絡先がLINEのみの案件、マルチ商法や情報商材系の案件です。
これらの案件は、低報酬で大量の作業を求められたり、詐欺の可能性もあるため、絶対に避けましょう。
6-2. 案件の探し方
クラウドワークスの場合、「仕事を探す」から「ライティング・記事作成」を選び、「絞り込み検索」で予算5,000円以上、依頼形式はプロジェクト形式、応募期限は1週間以内に設定します。
そして「初心者OK」のタグがついている案件を探しましょう。
1日10から15件に応募することを目標にします。応募通過率が5%なので、20件応募してやっと1件通過する計算です。
最初は落ちて当たり前。メンタルを強く持ちましょう。落ちる理由は、あなたのスキルが低いからではなく、単純に競争率が高いからです。
7. Webライターの始め方|通過率を上げる提案文の書き方
提案文は、あなたを売り込む営業トークです。プロフィールと提案文で、応募通過率が決まります。テンプレートを使いながらも、必ず案件ごとにカスタマイズしましょう。
7-1. 提案文の基本構成
提案文は、挨拶(1行)、案件に応募した理由(2から3行)、自分の強みや経験(3から5行)、対応可能な範囲(2から3行)、納期と稼働時間(2行)、単価の提示(1から2行)、締めの挨拶(1から2行)という構成で作成します。
この順番で書くことで、クライアントが知りたい情報を効率的に伝えられます。
7-2. 実際の提案文例
件名は「【応募】貴社のSEO記事作成案件について」とします。
7-3. 提案文作成のポイント
通過しやすい提案文は、案件の内容を理解していることが伝わる、具体的な数字を入れる(稼働時間、納期、実績)、「なぜこの案件に興味を持ったか」が明確、自分の強みと案件の要件が一致している、という特徴があります。
通過しにくい提案文は、テンプレートをコピペしただけ(案件に触れていない)、「頑張ります」などの抽象的な表現のみ、単価交渉が強引(「もっと出せませんか?」はNG)、誤字脱字がある、という特徴があります。
提案文は、クライアントに「この人に任せたい」と思わせることが目的です。
8. Webライターの始め方|初案件獲得から納品まで
案件を獲得したら、納品までの流れを理解しておきましょう。初めての案件は緊張するかもしれませんが、一つ一つ丁寧に進めれば大丈夫です。
8-1. テストライティング(ある場合)
多くの案件では、本契約の前にテストライティングがあります。テストライティングの目的は、あなたの執筆スキルを確認する、指示通りに書けるかを確認する、納期を守れるかを確認することです。
テストライティングの報酬は、無料の場合もあれば、500から1,000円程度の報酬が出る場合もあります。無料でも、実績を作るために受けるべきです。
注意点は、手抜きは絶対にNG(本契約につながらない)、納期は絶対厳守、修正依頼が来たら素直に対応する、という点です。
テストライティングは、あなたの能力を見せる最初のチャンスです。全力で取り組みましょう。
8-2. 本契約・執筆開始
テストライティングに合格すると、本契約に進みます。
契約時に確認すべきことは、記事のテーマとキーワード、文字数、納期、報酬額、修正対応の範囲、納品形式(Googleドキュメント、Word、WordPressなど)です。わからないことは必ず質問しましょう。
「聞かずに間違える」より「確認して正しく進める」方が100倍マシです。クライアントは、質問してくれるライターの方が信頼できると考えています。
8-3. 記事構成案の作成
いきなり本文を書き始めるのはNGです。まず構成案を作りましょう。
構成案の作り方は、キーワードでGoogle検索し上位10記事をチェック、読者が知りたい情報を洗い出す、見出し(H2、H3)を作る、各見出しで書くべき内容をメモする、という流れです。
構成案をクライアントに提出し、OKをもらってから本文執筆に入ります。構成案の段階で修正を受けることで、本文執筆の手戻りを防げます。
8-4. 本文執筆
構成案に沿って本文を書いていきます。
執筆のコツは、PREP法を意識する(結論から理由、具体例、結論の順で書く)、1文は60字以内を目安にする、専門用語は使わない(小学生でもわかる言葉で)、具体例を入れる(数字、事例、体験談)、という点です。
初心者が陥りがちなミスは、主語と述語がねじれている、「と思います」が多すぎる、段落が長すぎて読みにくい、同じ語尾が続く(「〜です。〜です。〜です。」)、という点です。
書き終わったら、必ず音読してチェックしましょう。
8-5. 納品前の最終チェック
納品前の最終チェックリストは、誤字脱字がないか、文字数は指定通りか、キーワードが適切に入っているか、見出しの階層は正しいか、画像は挿入されているか(必要な場合)、コピペチェックツールで確認済みか、という項目です。
すべて確認したら、納品します。焦らず、一つ一つ丁寧にチェックすることが大切です。
8-6. 修正対応
クライアントから修正依頼が来ることがあります。これは当たり前のことです。
修正対応のポイントは、迅速に対応する(24時間以内が理想)、修正理由を理解する、同じミスを繰り返さない、「ありがとうございます」の姿勢で対応する、という点です。
修正対応が丁寧だと、継続案件につながりやすくなります。修正は、あなたのスキルアップのチャンスです。前向きに捉えましょう。
9. Webライターの始め方|よくある質問
初心者が必ず抱く疑問に、正直に答えます。不安を解消して、前に進みましょう。

コメント